クーラーのない暮らし

工房にはクーラーがありません。涼は主に自然の風、住いは夏をもって良しと吉田兼好は書いていますが、窓がたくさんあります。開けると裏の瀬戸川の川風が表に流れるように作られています。ただ風が止むと汗だく、アセモは当たり前のこと。扇風機とウチワでは暑くて逃げ出す観光客もいます。クーラーを付けないのは「感性は皮膚感覚である」という信念から、背筋がゾッとする、顔面蒼白、頬が紅らむなど、感覚は皮膚に色となって現れます。心豊かに創作してゆきたいという思いからです。夏のしつらいなどで目に涼やかにと演出しています。そして、もう1つの理由は北極圏の氷が溶けて厳しい生活を強いられているシロクマなど動物達のため、温暖化にわずかでもストップをかけたいと考えます。不自由を味わう暑い夏、がんばります!