入梅 梅雨の花 ドクダミ

暦の上では入梅ですが、今年の梅雨入れは遅くなりそうですネ。梅雨に思い浮かぶ花はツユクサよりもドクダミ、庭で咲き揃いました。臭みがありますが、一輪さしにすると可憐な思い出の花。40代、織りに生きると決心して管理職を辞め、修行期間を3年と定め織りに集中しました。3年後、織り作家としてデビューしたのが東京西銀座デパートの近くの画廊でした。朝、画廊に向かう途中に咲いているドクダミに心和み励まされ、会場にも一輪生けました。あれから20年近く過ぎて目と指が病み、染め織りに支障が出るとは、人生はわからないもの。銀座のドクダミは今も変わらず白い花を咲かせていることでしょう。