織りに還って26年

今日9月11日はアメリカで同時多発テロが起こった日。あれから23年、不穏な足音がドンドン大きくなっています。そして、私の一度捨てた織りに還った日です。今から26年前の9月10日、鹿児島でのセミナーは理不尽な顧客に振り回されクタクタ。チェックインは遅くなり、ホテルのレストランは営業を終了し、食事も満足に取れませんでした。眠れぬ夜、こんな事をするために私は生きているのではないと自問自答する心にに突然芽生えたのが「織りに還ろう」でした。翌日は快晴、窓から見えた桜島が後押ししているように感じました。東京には帰らず、そのまま古川へ。物置にほかられた織り機の側に行くと「待っていたのよ」と言ってくれました。それからは仕事と織りの両立、やがて織りに生きようと退職、ふるさとに工房を構える事を夢みて織り一筋の日々が7年間続きました。夢叶い、工房を構えて15年が経ちました。しかし人生とは過酷なもの、目や体が思うようにならない日が来るとは、いつも一生懸命だったことは確かです。

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