
はじめに
自然の色は人をしあわせにします
昨年の暮れ 留守中に母が突然旅立ちました
出かけるまでは元気 予期せぬ出来事
当初 花は白 身につけるものは黒
彩やかな色は痛みをともない
茜色はことさら 近づくことさえできません
眠れぬ日々 それでも時は経ち やがて新年
一か月を過ぎたころ
求めてはじめている心に気づきました
そんなときに届いた 淡い春色に包まれたお供花
心がゆるやかにふくらみはじめました
二月に還暦を迎え 思い切って染めた茜
それはいのちの色
包み込む励ましの色
自然の色に救われた瞬間でした
自然の産みだす色はいのちそのもの
草木のいのちをいただいたもの
人に希望を与え 豊かにします
平成二十九年四月
手織り由布衣工房 河合由美子