河合由美子手織展 -原風景をみつめて― 2002

 ごあいさつ

 このたび、たくさんの方々のお力添えにより、ふるさと飛騨にて「手織展」を開催させていただくこととなりました。
 染織の世界に還って三年あまり、再び始めた「染めと織り」は、私にたくさんのことを教え、導いてくれます。

 草木で糸を染め、機にかけ、一糸一糸織りなしていく。
草木の「気」から生み出された「色」はいろいろ様々、色変化。手間と時をかけるほどに「色」は強さと深み、輝きを増していく。糸もまた、丁寧に愛しみながら接すればやさしく応え、心せわしく対すれば、そのままに返ってくる。糸の乱れは心の乱れ・・・。

 「自然は師、すべての答えは自然の中にあり。」
 そんなことが故郷を離れ、ようやく解かりかけてきた人生の午後。拙い作品をご高覧いただきながら、「自然の語らい」を分かち合えたらと願っております。

    平成十四年 更衣

              河合由美子 拝